投資計画業務の問題点とは?【第2回】
第2回:投資計画の管理方法
第1回では、投資計画とは何かを解説しました。第2回では、投資計画業務における問題点を考えていきます。
【投資計画業務における問題点】
投資計画をしていく中で、企業としてどの案件に投資をすべきか優先順位をつけたり、
案件を部署別、科目別に取り纏めたり、全体を把握することはとても大変です。
また、新規で取得する資産に対しても、償却シミュレーションを資産毎に算出しますが、
投資計画として取り纏めた案件を経営会議にかける事で、時期がずれたり金額が変更される都度、
償却や予算の計算をし直さなければならず、全てをリアルタイムで管理するには時間と労力がかかります。
では、企業ではどのように投資計画を取り纏め、管理しているのでしょうか。
現状、投資計画の取り纏め・管理方法として、Excelを使用している企業が最も多いと考えられます。
そこで、先ずはExcelで取り纏め・管理するメリットについて考えていきましょう。
・編集や更新が誰でも簡単にできる
・関数を数式を駆使して集計ができる
上記の通り、Excelは業種を問わず幅広い企業で使われており、低コストで導入できるのが特徴です。
何より、Excelは利用経験者が多いため、ファイルの作成や編集が簡単に出来ます。
ただ、そんなExcelにもデメリットがあります。今度は、Excelで管理するデメリットについて考えてみましょう。
・更新履歴が残らない
・複数名に常に最新の情報を共有できない
Excelは様々な関数や数式を用いることができる反面、作成した本人しかロジックが分からないという側面があり、
ファイルの作成者が不在になってしまうと、どこを修正すれば良いのか分からないという欠点があります。
また、ファイルの作成者が欠勤や退職によって不在となった際、メンテナンスが出来ず作業が滞ってしまう事や、
操作マニュアルなども無い事が多く、最悪の場合は投資計画管理が出来なくなります。
ファイルの共有機能を使い、同時に複数の方が編集できるようにしていても、データの内容が変わっていたり、
重要なデータが消えていたり、誰がいつ何を変更したかを特定するのは難しいです。
以上のように、Excelでの管理にはメリットもありますが、デメリットもあり一長一短です。
ただ、投資計画管理にはExcelの他に専用のシステムで管理する方法があります。
では、投資計画管理システムを導入することによって、具体的に何がどう変わるのでしょうか。
次回、第3回ではシステムを活用した投資計画について紹介していきます。
投資計画について詳しく知りたい方はこちら